ズツノート presents ・ 頭痛外来ガイド
頭痛で病院に行くべき?受診の目安
最終更新 2026年6月30日
「たかが頭痛で病院は大げさ?」と迷う方へ。頭痛外来の受診を考えるべきサインと、急いで受診すべき危険な頭痛のサインを、頭痛専門医が整理します。
「たかが頭痛で病院に行くのは大げさかな」と、受診をためらう方はとても多いです。でも、頭痛は我慢するものではありません。この記事では、頭痛外来の受診を考えるべきサインと、急いで受診すべき危険な頭痛のサインを、頭痛専門医の立場で整理します。
まず確認:すぐに受診すべき「危険な頭痛」
次のような症状を伴う頭痛は、くも膜下出血・脳出血・髄膜炎など命に関わる病気のサインのことがあります。当てはまる場合は、頭痛外来ではなくすぐに救急外来を受診してください。
突然の激しい頭痛(バットで殴られたような痛み)/ 手足のしびれ・ろれつが回らない / 意識がもうろうとする・けいれん / 発熱と首の硬直を伴う / 50歳以降に初めて経験する頭痛 — これらは迷わず救急へ。
こんなサインがあれば、頭痛外来へ
命に関わるサインがなくても、次のような場合は慢性的な頭痛(一次性頭痛)の可能性が高く、頭痛外来での相談がおすすめです。
| こんなとき | 考えられること |
|---|---|
| 市販の鎮痛薬を月に10回以上飲んでいる | 薬の使いすぎによる頭痛(MOH)の恐れ |
| 頭痛で仕事・家事・学校に支障が出る | 片頭痛などで治療の効果が見込める |
| 市販薬を飲んでも痛みが残ることが多い | 市販薬が合っていない可能性 |
| 頭痛の頻度が増えてきている | 慢性化のサインのことがある |
| 前兆(視覚のギザギザ)を伴う | 前兆のある片頭痛の可能性 |
とくに「市販薬を月10回以上」は要注意。薬の飲みすぎがかえって頭痛を慢性化させる「薬剤の使用過多による頭痛(MOH)」は、専門医の介入で大きく改善することが多い状態です。自己判断で市販薬を続けず、相談してください。
「早すぎる受診」はありません
頭痛外来は「重症になってから」「他で治らなかったら」行く場所、と思われがちですが、そんなことはありません。早い段階で専門的に診てもらうほど、つらい頭痛を早く・効率よく減らせます。「これくらいで受診していいのかな」と迷うくらいなら、相談して大丈夫です。
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まとめ
危険なサインがあれば迷わず救急へ。そうでなくても、市販薬が増えた・頻度が増えた・生活に支障が出るなら、頭痛外来の受診を考えるタイミングです。気になる症状は自己判断せず、頭痛外来を探して相談してみてください。受診先の選び方は頭痛外来の選び方も参考にどうぞ。
よくある質問
どのくらいの頭痛で受診すべきですか?
市販薬を月に10回以上飲んでいる、頭痛で仕事や家事に支障が出る、市販薬を飲んでも痛みが残る、頻度が増えてきた——こうしたサインがあれば、一度頭痛外来で相談するのがおすすめです。
すぐに病院へ行くべき頭痛はありますか?
突然の激しい頭痛、手足のしびれ、ろれつが回らない、意識がもうろうとする、発熱と首の硬直を伴う頭痛などは、命に関わる頭痛のサインのことがあります。これらがある場合は、すぐに救急外来を受診してください。
市販薬でしのいでいても大丈夫ですか?
市販薬を頻繁に使い続けると、かえって頭痛が慢性化する「薬剤の使用過多による頭痛(MOH)」になることがあります。月10日以上の使用が続くなら、自己判断で続けず、専門医に相談してください。
頭痛で受診するのは何科がいいですか?
繰り返す慢性的な頭痛は、頭痛外来や脳神経内科が向いています。一方、突然の激しい頭痛やいつもと違う頭痛で脳の病気が心配なときは、脳神経外科や救急を受診してください。迷う場合は、まず頭痛外来で相談するのがおすすめです。
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執筆・監修者
脳神経内科専門医・頭痛専門医。東京大学 脳神経内科で診療・研究に従事したのち、頭痛診療に専念。頭痛診療に欠かせない頭痛日誌が、いまだに紙での運用が多く、市販のアプリも使いにくいものばかりであることに課題を感じ、自ら頭痛日誌アプリ『ズツノート』を開発した。エンジニアとしても活動する“つくる頭痛専門医”として、診療と開発の両面から頭痛医療に取り組んでいる。
現在の所属:埼玉精神神経センター 頭痛専門外来 / 荏原ホームケアクリニック 頭痛センター長
開発した頭痛日誌アプリ「ズツノート」を見る頭痛は「我慢するもの」ではなく「付き合い方を整えるもの」です。自分に合った頭痛外来を見つけることが、その大切な第一歩になります。