ズツノート presents ・ 頭痛外来ガイド
頭痛専門医とは?認定の意味と探し方
最終更新 2026年6月30日
「頭痛専門医」は、普通の医師と何が違うのでしょうか。日本頭痛学会が認定する制度の意味と、自分に合った頭痛専門医の探し方を、頭痛専門医の立場でまとめます。
「頭痛専門医に診てもらったほうがいい」と聞いても、普通の医師と何が違うのか、どこで探せるのかは意外と知られていません。この記事では、頭痛専門医という資格の意味と、自分に合った専門医の探し方を、頭痛専門医の立場でやさしくまとめます。
頭痛専門医とは?
頭痛専門医は、日本頭痛学会が認定する資格です。一定期間の頭痛診療の経験を積み、知識や症例について基準を満たした医師が認定されます。脳神経内科や脳神経外科などの医師が、頭痛をとくに専門的に診るために取得するのが一般的です。
頭痛は国際的な分類で100種類以上に分けられ、タイプによって効く薬がまったく違います。頭痛専門医は、このタイプの見極めと、CGRP製剤を含む最新の治療の使い分けに慣れています。
日本で頭痛に悩む人は約4,000万人といわれる一方、頭痛専門医は全国でおよそ1,000人ほどと、決して多くありません。近くに見つからないこともあるため、探し方を知っておくことが大切です。
頭痛専門医になるのは、簡単ではない
頭痛専門医が少ないのには理由があります。日本頭痛学会の認定を受けるには、いくつもの条件を満たしたうえで、試験に合格しなければなりません。
| 条件 | 内容 |
|---|---|
| 基盤の専門医資格 | 内科・脳神経外科・脳神経内科・小児科・麻酔科などの専門医であること(これ自体に数年かかる) |
| 学会員歴 | 日本頭痛学会に3年以上在籍していること |
| 研修歴 | 頭痛診療の研修を通算5年以上(認定施設での3年以上を含む) |
| 症例報告 | 頭痛の症例10例の要約を提出 |
| 試験 | 年1回の資格審査・試験に合格 |
つまり頭痛専門医は、基盤となる専門医資格を取ったうえで、さらに長い研修と試験をくぐり抜けた医師です。だからこそ、頭痛の診断と治療に深く精通しています。
普通の医師との違い
「検査では異常がない頭痛」こそ、頭痛専門医の出番です。違いを整理すると次のようになります。
| 一般の内科など | 頭痛専門医 | |
|---|---|---|
| 得意なこと | 一時的な頭痛への対応・鎮痛薬の処方 | 繰り返す頭痛の正確な診断と継続的な治療 |
| 頭痛タイプの鑑別 | 基本的な範囲 | 国際分類にもとづき詳しく鑑別 |
| 最新の予防薬・急性期薬 | 扱わないことが多い | CGRP製剤などを含め使い分け |
頭痛専門医はどこで探せる?
全国の頭痛専門医は、日本頭痛学会の認定頭痛専門医一覧から、都道府県別に探せます(オンライン診療対応の有無も表示されます)。
また、ズツノートと連携している頭痛外来は、専門医情報や対応している治療とあわせて頭痛外来を探すページから確認できます。
頭痛専門医のいる頭痛外来を探す
地域・診療形態から、ズツノート連携の頭痛外来を探せます。
近くにいない場合は、オンラインという選択肢も
頭痛専門医は全国にまんべんなくいるわけではなく、「近くに見つからない」ことも少なくありません。その場合は、オンライン診療に対応した頭痛専門医に相談する方法があります。すでに診断がついていて薬の調整が中心なら、自宅から継続して診てもらえます。くわしくはオンライン頭痛外来の記事をご覧ください。
まとめ
頭痛専門医は、頭痛の診断と最新治療に精通した、頭痛診療のスペシャリストです。市販薬で良くならない・頭痛を繰り返すという方は、一度頭痛専門医のいる頭痛外来を探して相談してみてください。
よくある質問
頭痛専門医とは何ですか?
日本頭痛学会が、頭痛診療の知識と経験について一定の基準を満たした医師を認定する資格が「頭痛専門医」です。頭痛の正確な診断や、CGRP製剤など最新の治療に精通しています。
頭痛専門医はどこで探せますか?
日本頭痛学会の「認定頭痛専門医一覧」で、全国の専門医を都道府県別に探せます。ズツノートの「頭痛外来を探す」ページでも、連携している医療機関の専門医情報を確認できます。
普通の医師に診てもらうのと何が違いますか?
頭痛は100種類以上に分類され、タイプによって効く薬がまったく異なります。頭痛専門医はタイプの見極めと、予防薬・急性期薬を含む幅広い治療の使い分けに慣れているため、市販薬で良くならない頭痛でも選択肢が広がります。
頭痛専門医になるのは難しいですか?
はい。内科・脳神経外科・脳神経内科などの基盤となる専門医資格を持ったうえで、日本頭痛学会に3年以上在籍し、頭痛診療の研修を通算5年以上積み、頭痛10症例の要約を提出し、年1回の試験に合格する必要があります。頭痛専門医が全国でおよそ1,000人ほどと限られているのは、この取得のハードルの高さも理由のひとつです。
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執筆・監修者
脳神経内科専門医・頭痛専門医。東京大学 脳神経内科で診療・研究に従事したのち、頭痛診療に専念。頭痛診療に欠かせない頭痛日誌が、いまだに紙での運用が多く、市販のアプリも使いにくいものばかりであることに課題を感じ、自ら頭痛日誌アプリ『ズツノート』を開発した。エンジニアとしても活動する“つくる頭痛専門医”として、診療と開発の両面から頭痛医療に取り組んでいる。
現在の所属:埼玉精神神経センター 頭痛専門外来 / 荏原ホームケアクリニック 頭痛センター長
開発した頭痛日誌アプリ「ズツノート」を見る頭痛は「我慢するもの」ではなく「付き合い方を整えるもの」です。自分に合った頭痛外来を見つけることが、その大切な第一歩になります。