📄 注目の研究(1本)
鍼治療で慢性頭痛が減る?22研究のまとめが出ました🪡
📌 何の話?
鍼治療が慢性頭痛の予防に効果的と、大規模なまとめ研究で確認された。
📊 研究のポイント
- 22件の臨床試験・1449人分のデータを統合した「まとめ研究」。鍼治療を受けた群では、受けなかった群と比べ、頭痛のある日数・強さ・持続時間・鎮痛薬の使用量がいずれも統計的に大きく減少した
- 鍼治療が終わった後の追跡期間中も効果が続いていた。頭痛の強さ・持続時間・鎮痛薬の使用量は引き続き低い水準を維持しており、短期間だけの効果ではない可能性がある
- 慢性片頭痛・慢性緊張型頭痛など複数のタイプで同様の結果が得られ、週4〜12週間の治療期間でも、薬との併用でも単独でも効果がみられた
💡 患者の私たちにとって
毎日のように頭痛がある「慢性頭痛」は、薬だけではコントロールが難しい場合があります。今回の研究は、鍼治療が薬と組み合わせる形でも、あるいは単独でも予防に役立つ可能性を示す内容です。ただし研究の質や対象者の背景はさまざまなので、「自分に合うか」は主治医と一緒に検討するのが安心です。
👨⚕️ 前川先生のひとこと
鍼治療の頭痛エビデンスは以前からそれなりに積み上がっていましたが、慢性毎日性頭痛に絞ってメタ解析をまとめたのは新しい視点。効果量の数字自体はさほど大きくないものの、鎮痛薬の使用が減るというのは薬物乱用頭痛の予防としても意味があると思っています。
⚠️ 今回の分析に含まれる研究は中国発のものが多く、鍼のやり方や「効果なし鍼(対照群)」の設定が研究によってバラバラです。そのため結果をそのまま自分に当てはめるのは難しく、因果関係の確かさにも限界があります。
論文の原文を見る(PubMed・英語)🇯🇵 日本で参加できる治験(2本)
フェーズ3 · ACTIVE NOT RECRUITING · AbbVie
片頭痛の急性期治療薬として、アクイプタ(アトゲパント)の治験が進行中
予防薬として日本で承認されているアクイプタ(アトゲパント)が、片頭痛発作が起きた時の急性期治療薬としても効果と安全性を評価する治験です。現在はまだ参加者募集はしていませんが、将来、片頭痛発作時の新しい選択肢が増える可能性があります。ご自身の治療については、必ず主治医にご相談ください。
👨⚕️ 前川先生のひとこと
アクイプタは現在、片頭痛の予防薬として日本で使われていますが、この治験は急性期治療薬としての可能性を探るものです。もし急性期治療薬としても承認されれば、患者さんにとって予防と急性期の両方で同じ系統の薬剤を使用できる選択肢が生まれ、治療戦略の幅が広がる可能性があります。
⚠️ 現時点では参加者募集は行われていません。日本での承認は急性期治療薬としてはまだですが、治験は日本でも実施される予定です。
ClinicalTrials.gov で詳細を見る(NCT06241313)フェーズ3 · RECRUITING · AbbVie
10代の片頭痛予防に「アクイプタ(アトゲパント)」の治験が日本でも開始
12歳から17歳までの方を対象に、片頭痛の予防薬「アクイプタ(アトゲパント)」の効果と安全性を調べる治験が日本でも始まりました。アクイプタは現在、日本では成人の片頭痛予防薬として承認されていますが、10代の方にも安全に使えるかを確認します。もし慢性片頭痛でお悩みのお子さんがいらっしゃいましたら、主治医の先生に相談して参加できるかどうか尋ねてみてください。
👨⚕️ 前川先生のひとこと
アクイプタ(アトゲパント)は成人の片頭痛予防薬として日本で承認されており、優れた効果が報告されています。今回の治験は、これまで治療選択肢が限られていた10代の慢性片頭痛患者さんにとって、新たな予防薬の可能性を探る重要な一歩です。安全性と有効性が確立されれば、若い世代のQOL向上に大きく貢献するでしょう。
⚠️ 日本にも治験サイトがあり、参加できる可能性があります。ただし、参加には年齢や片頭痛の診断基準など、詳細な条件があります。主治医にご相談ください。
ClinicalTrials.gov で詳細を見る(NCT06810505)